英検準1級で意識しておくべきポイント3つ

勉強法

この記事では、英検準1級によく出る文章の読み方や、気を付けるポイントを3つ、具体例を挙げて書いています。

英検準1級の特徴

英検準1級は、一つ一つの文章が長く、より専門的になっていきます。

また様々な構文が使われており、人によっては読みにくいと感じてしまうようになっています。

しかし、どんなに長くても、決まった型に収まっているので、パターンをつかんでしまえば問題なく文章を読み解けるようになります。

①長い文章は、その「核」の部分を読み取ろう

核の部分とは、簡単に言うと文章の主語と述語(動詞)「~が○○する」の部分です。

次の文章を見てください。

Other researchers’ claims that they were made naturally by the body in quantities sufficient to improve health could not be proved.

ほかの科学者たちの、それらは健康をよくするのに十分な量が体の中で自然に作られるという主張は、証明できなかった

この文章はぱっと見ると長く複雑なように感じます。意味も難解です。

しかし、文章の核の部分は以下の黄色の部分です。

Other researchers’ claims (that they were made naturally by the body in quantities sufficient to improve health) could not be proved.

これは、「ほかの科学者たちの主張は、証明できなかった」という文章に単純化できます。

「ほかの科学者たち」の部分が主部で、「証明できなかった」の部分が述部(動詞)となります。

単純ですが、これがこの文章で伝えたいことです。
しかし当然、「科学者たちの主張の中身」を把握する必要があります。
それが、that節以下から動詞の直前までの内容となります。

that以下は、直前に来た名詞(句・節)の修飾部分なので、上のように動詞の前までを( )などで閉じれば整理できます。

that節の内容は「それらは、健康をよくするのに十分な量が体の中で自然に作られる」であり、これが直前の「other reseacher’s claims(ほかの科学者たちの主張)」の内容です。

文章の主部と述部に分けることで、文章を単純化できます。

「ほかの科学者たちは証明できなかった」のぶぶんが読み取れれば、自然と、「ほかの科学者たちの主張の内容が欠けているな」とかんずくことができると思います。

このようにまずは①文章を単純化し、②かけている情報を把握する
というように読んでいきましょう。

②よく使われる単語は「構文」で覚える

次の文章を読んでみましょう。

Though scientific evidence to support his claim was entirely lacking, people believed it owing to the fact that he was widely respected as a scientist.

この文章にthoughが使われていますが、thoughを「けれども~」とだけ覚えるのは少しもったいないです。

thoughは 「Though+文章, 文章.」という構文で使われることがほとんどで、これは「~だけれども、○○である」という譲歩の表現です。

そのため、「though A, B.」 のAが内容的にポジティブなものであれば、Bは逆のネガティブな(またはネガティブに近い)内容になっていることが予測できます。

thoughのほかに、however(しかし), despite+名詞(~にもかかわらず), even though~(~だが)
などがあります。

このような接続詞を覚えておくことで、文章の流れを把握することができます。

文章読解に苦戦しているときは、この接続詞を手掛かりとして、ポジティブな内容かそうでないかを把握すると、読みやすくなります。

文章は、その意味だけでなく、文章の中でどのような働きをするのかというところまで意識して覚えていきましょう。

③文章の構成をつかむ

次の文章を見てみましょう。

Notably, studies showed that long-term smokers who took beta carotene and vitamin A or E supplements actually had an increased likelihood of developing lung cancer or heart disease compared with those who did not.

こちらの文章も長いですが、studies showed that ~で、「研究は次のこと(that節以下)を示しています。」という文章に単純化できます。

準1級の文章は、この「~は○○を示している」という形がとても多く出てきます。
~ suggests that(示している) や ~claims that(主張している)など、

文章は長いですが、主語の主張や示していることがthat節以下に説明されているだけです。

上の文章では、「研究は示した」という部分から始まり、that節を見ていくと

long-term smokers who took beta carotene and vitamin A or E supplements actually had an increased likelihood of developing lung cancer or heart disease compared with those who did not.

赤い部分が主部青い部分が述部です。動詞の前までが主語ですが、副詞(上の文ではactually)は主語と動詞の間にくることがよくあります。

ベータカロテンとビタミンA,Eのサプリメントを摂った長期喫煙者は、実際、肺がんや心臓病を発症する可能性が増えている。(サプリを摂取しなかった人と比べると。)

黄色の部分は、述部としてもいいのですが、分けて考えたほうがわかりやすいかもしれません。

忘れてはならないのが、これは先ほどの「研究者が示した」内容です。

準1級の文章はthat節などで文章の中に文章があるものが多く出てきます。
また、thatが省略されている場合もありますので、文章の構造についても気を付けながら読んでいく必要があります。

まとめ

この記事では、英検準1級で出てくる文章の読み方について書きました。

①長い文章は、その「核」の部分を読み取ろう
②よく使われる単語は「構文」で覚える
③文章の構成をつかむ

以上のことを意識して、勉強していきましょう。
多くの文章に触れて、実例から覚えていくことが慣れていくためのコツです。

文章読解が楽しくなるように、練習していきましょう!

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